パパは幼なじみ
PART3
全力で自転車をこいだ結果、15分もかからずに校門が見えた。
いつもより10分早く家を出たから、現在7時30分を少し過ぎたばかりだ。
「朝学習まであと30分以上か。図書室で本でも読んでるかなー。」
いつもの話仲間は、部活命と遅刻魔だからまだ教室にいないだろうし。それに…
「1人で心を落ち着かせたいし…。」
自分の教室のある2階を飛ばして3階の図書室に向かう。
図書室のドアの前には1人の男子がいた。背は高いけど、ひょろっとしてて弱そうな人。でもどこかで見たことあるような…
「あ、君も図書室に用事?」
その声に驚いた。拓人に…似てる…。
「どうしたの?」
「え、あ、うん。本読もうかなって…」
「僕も宿題やりにきたんだけどね、今日閉館だってさ。司書さん、お休みらしいよ。」
彼はドアにある一枚の貼り紙を指しながら教えてくれた。そして私の横をすり抜けていく。
「だから僕は教室に戻るよ。それじゃ、有坂さん」
「えっ!?」
なんで名前を?聞く間もなく、彼の姿はなくなっていた。
いつもより10分早く家を出たから、現在7時30分を少し過ぎたばかりだ。
「朝学習まであと30分以上か。図書室で本でも読んでるかなー。」
いつもの話仲間は、部活命と遅刻魔だからまだ教室にいないだろうし。それに…
「1人で心を落ち着かせたいし…。」
自分の教室のある2階を飛ばして3階の図書室に向かう。
図書室のドアの前には1人の男子がいた。背は高いけど、ひょろっとしてて弱そうな人。でもどこかで見たことあるような…
「あ、君も図書室に用事?」
その声に驚いた。拓人に…似てる…。
「どうしたの?」
「え、あ、うん。本読もうかなって…」
「僕も宿題やりにきたんだけどね、今日閉館だってさ。司書さん、お休みらしいよ。」
彼はドアにある一枚の貼り紙を指しながら教えてくれた。そして私の横をすり抜けていく。
「だから僕は教室に戻るよ。それじゃ、有坂さん」
「えっ!?」
なんで名前を?聞く間もなく、彼の姿はなくなっていた。