パパは幼なじみ
 “真奈ちゃんも彼氏できちゃったし、片
  倉ちゃん1人になっちゃうけど、さみ
  しくなったら、私に言ってね~(>.<)
  なぐさめるよ~(*´∀`*)w
  あ、でも片倉ちゃんかわいいから、き
  っとすぐ帰る人できるよ~♪だって私
  もできたもん(o^^o)じゃ、また明日~v”


「ありさ……らしいね…」
「なんなの!?なんなの、これ!!なぐさめる?私もできた?しかも“もん”?また明日じゃないわっ!!」
「ちょ、ちょっと早紀、落ち着いて!」


ありさのメールに憤慨する早紀が携帯を折ろうとするのを止めるのは大変だった。空手部+怒りMAXパワーは半端なく、まるで人生すべての力が奪われた感じだ。


「どーせありさは私のこと、かわいそうな女だって思ってるんだよ!藤島明正なんて不良じゃん!あ~んな男、彼氏にしたっていいことないわ!林田徹だって……」


携帯を私に取り上げられ、行き場のない怒りをぶちぶちと愚痴のように吐き出している。
たぶん自分が今、何を言っているか分かってない。私への文句も出てるし…


分かれ道に着いても止まらない早紀の愚痴を聞き流し、説得して右へと進ませた。
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