パパは幼なじみ
ようやく静かになった左の道を歩く。家も見えてきて、気持ちも落ち着く。

明日から土日だから学校は休みだ。早紀やありさ、徹くんや藤島明正や高田と会うこともないし、やっとゆっくりテスト勉強ができる。

「とりあえず携帯はすぐに封印しよう」

ごたごたメールがきても面倒だから、電源切ってママの部屋にでも置いて………


その時、私は目を疑った。


家の前に見える人影。キョロキョロと辺りを見渡している。何かを探しているのではなく、待っているようだ。

あれは……まさか……
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