パパは幼なじみ
「高田っ!!あ…先生。どうしてウチの前にいるんですかっ!?」
「とってつけたような“先生”なんて結構。まぁ、あなたに用があるから逃げられないように家の前で待ってただけよ」
「……私より先に家に着くとか、いつ学校出たわけ?ホントに教師?学校業務サボんなよ」


高田の上から目線態度に、思わず普段は使わないような言葉遣いをしてしまった。これじゃただの子供だ。

「あら、ずいぶん口が悪いのね。女として
恥ずかしいわ。」


この言葉にさっきまでの思いも消えた。

「女として恥ずかしい?ふっ、そんな声の人に女を説かれたくないな。それにその口調、女らしいと思ってんの?…おばさんみたい」
「なっ…おば…さん?フザけんな!!料理の一つもロクにできないアンタに女を語る資格なんてナイ!!」
「カタカナ多いし。おばさんくさい」
「はぁ?訳分かんないこと言ってんなっ!!」


私たちは近所迷惑になるよう大声でケンカを続け、結果迷惑をかけ、向かいに住む町内会長が止めに入るまで互いを罵倒しあった。
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