パパは幼なじみ
リビングには寄らず、まっすぐ2階にあがる。

「高田のせいで30分は無駄しちゃった…ほんと最悪!」

文句を言いながら開けたのはママの部屋の扉。全ての欲望を断ち切るために、この部屋に携帯やマンガなどの誘惑物を置いておくつもりだ。

「マンガは昨日のうちに運んだし、あとは今持ってる携帯だけだな」

これが一番厄介な代物だ。家にいながら人とつながれてしまう。便利な時代だが、テスト勉強中には最も不要な存在。

ただ人とのつながりは、一度切れると再びつなげるのが大変になることもあったりなかったり…なので最終確認してから封印しよう。


メールはっと……


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