パパは幼なじみ
メールはほぼ連続で送られてきていた。マナーモードにしてたから気づかなかったけど、解除してたら初期設定の音で一曲できてたかもしれない。

差出人は……もちろん高田。

「つながりは切れていい。そんで二度とつながらなくていい」

大量の迷惑メールを未読のまま削除した。
この作業中にも受信音は鳴り続けたが、シカトして携帯の電源を切った。

「さぁて、駆除完了!テスト勉強開っ…」


ピンポーン


玄関のチャイムが鳴った。
拓人?でもまだ早いし、鍵を持ってるのにチャイムなんて変だ。
早紀が遊びにきたとか?でも一緒に帰ってきたのに今さらおかしいし…


ピンポーン ピンポーン ピンポーン


考えている間にもチャイムは鳴り続ける。純粋に考えて宅配かな…

「はいはーい!今開けまーす!」

2階から急いで駆け下り、のぞき穴から確認もせずに私はドアを開けた。
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