パパは幼なじみ
PART1
「林田、おるんやろ?はようこいや!」
「あ、ごめん、藤島くん!はい、これだよね?」
教室の中央の席に座っていた林田徹(16)は急いで立ち上がり、おずおずとノートを差し出した。それを不良もどきの藤島明正(17)は奪うように取った。
「せや、これこれ。次の時間に提出になっとるんや。ええかお前!次から持ってこい!使えへんな、ほんまに!ほな。」
ひとりでまくしたて、勢いよくドアを閉めて出て行った。知らない人のいきなりの登場に静まり返っていた教室は、にぎやかさを取り戻した。
面倒ごとに巻き込まれたくないのだろう、誰も徹くんに近づこうとしない。彼はなぜかこっちをチラッと見た後、席に戻っていった。
「あ、ごめん、藤島くん!はい、これだよね?」
教室の中央の席に座っていた林田徹(16)は急いで立ち上がり、おずおずとノートを差し出した。それを不良もどきの藤島明正(17)は奪うように取った。
「せや、これこれ。次の時間に提出になっとるんや。ええかお前!次から持ってこい!使えへんな、ほんまに!ほな。」
ひとりでまくしたて、勢いよくドアを閉めて出て行った。知らない人のいきなりの登場に静まり返っていた教室は、にぎやかさを取り戻した。
面倒ごとに巻き込まれたくないのだろう、誰も徹くんに近づこうとしない。彼はなぜかこっちをチラッと見た後、席に戻っていった。