パパは幼なじみ

PART2

教室に向かっている間、徹くんが保健室で目覚めるまでのいきさつを説明した。

「そっか、片倉さんと…片倉さんは大丈夫?」
「早紀は人を気絶させるくらい強いから。」
「有坂さんも運んでくれたんだよね。ありがとう。」
「別に…平気だよ。」

徹くんと話すのは初めてだ。意外に人見知りだから、どうしてもぶっきらぼうになってしまう。教室まであと少しだ…


「林田、お前何しとるんや。女とのんきに歩いとる場合ちゃうやろ。」
「ふ、藤島くん!」

教室の前にはガタイのいい男。“あっき”こと藤島明正くんだ。いつからそこにいたんだろうか。


「お前誰や?」

突然話しかけれた。なんか目つけられたら面倒くさそう。適当に理由でもつけて…

「あ、私はただのクラスメートの…」
「僕の彼女の有坂真奈さんだよっ!」


………へっ?






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