パパは幼なじみ
「ごめんね、変なことにしちゃってさ」
「そう思うんだったらさ、何であんなこと言ったの!?」

好きとか嫌いとかそれ以前に、今日初めて話したのに!去年なんか存在すら知らなかったんだよ?


「でもおかげで助かったよ。」
「助かった…?」
「ちゃんと理由は話すよ。これから時間ある?近くにオススメの場所があるんだけど。」

時間…どうせ家に帰っても誰もいないし、宿題だってどうにかなる。
人を勝手に彼女にしたんだから、理由聞かなきゃ!

「いいよ。でも、お金かかるならおごって。」
「大丈夫。タダだから。」


なんの因果か、私は擬似彼氏と夕日の中を並んで下校することになった。
< 25 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop