パパは幼なじみ

PART1

モヤモヤしながらリビングに降りていった。

ガチャ
あ…失敗。

「おはよう。今日も早いな、真奈。」
「お…はよう…。」

壁の時計は5時15分を示している。ちゃんと見てからくるんだった。

「昨日に続いて2日連続だなんて、よく寝坊していた真奈にしてはめずらしいもんだな。」
「別に…。」


ここにいてもやることもないし、部屋に戻ろうか。そう思ってドアの取っ手に手をかけた時だった。

「真奈はそんなぶっきらぼうな人じゃなかったぜ?もっと笑顔が多かった。」

昨日早紀に言われたセリフだ。

「何かあったのか?」

うん、あったよ。

「もしかして昨日、やっぱり男といて、何かあったんじゃ…」

わかってない。拓人は何もわかっていない。
結局私と拓人はそれだけの関係だったの?




< 34 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop