パパは幼なじみ
「うるさい。」

私は一言つぶやいてドアを開けた。

「真奈っ!」

どうせ朝ごはんはパンとスープだ。今日は食べたくない。もう学校に行こう。
拓人の声はもう耳に入っていなかった。


制服に着がえて家を出る。まだ6時にもなっていないだけあって誰もいない。
と思っていたのに…

「おはよう、有坂さん。」
「と…おる…くん?」

家の前には絶対いるはずのない人が、そこにはいた。
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