パパは幼なじみ
PART1
「おはよう」
「…真奈、最近どうした?なんか俺、今日こそは傘持っていこうかな…」
「降らないよ!!朝ごはん作るために早起きしたんじゃん!!」
「このにおい……みそ汁?」
「いいでしょう」
今日の朝ごはんは、炊きたてのご飯とアツアツのみそ汁。パパが好きだから私も好きだった朝ごはんを食卓に並べていく。
「真奈はこれが好きなのか?」
「うん。こっちの方が断然好きだけど?」
「つらく…ないのか?」
「え?つら…い?」
それってどういうこと?
拓人が真剣な目で私を見ている。
「つらくないけど…どういう意味?」
「あ、いや、そうならいいんだ。さ、早く食べないと冷めちまう!」
「はぐらかさないでよ!ねぇ、拓人!」
「パパ…な?」
急に冷たくなった顔と声に、無意識に体がビクッとした。
もう幼なじみではなく親子。間にはっきりとした境界線が引かれてしまった。
「うん、そうだったね」
味の分からなくなった朝ごはんを飲み込み、着替えるため、私は部屋に戻った。
「…真奈、最近どうした?なんか俺、今日こそは傘持っていこうかな…」
「降らないよ!!朝ごはん作るために早起きしたんじゃん!!」
「このにおい……みそ汁?」
「いいでしょう」
今日の朝ごはんは、炊きたてのご飯とアツアツのみそ汁。パパが好きだから私も好きだった朝ごはんを食卓に並べていく。
「真奈はこれが好きなのか?」
「うん。こっちの方が断然好きだけど?」
「つらく…ないのか?」
「え?つら…い?」
それってどういうこと?
拓人が真剣な目で私を見ている。
「つらくないけど…どういう意味?」
「あ、いや、そうならいいんだ。さ、早く食べないと冷めちまう!」
「はぐらかさないでよ!ねぇ、拓人!」
「パパ…な?」
急に冷たくなった顔と声に、無意識に体がビクッとした。
もう幼なじみではなく親子。間にはっきりとした境界線が引かれてしまった。
「うん、そうだったね」
味の分からなくなった朝ごはんを飲み込み、着替えるため、私は部屋に戻った。