パパは幼なじみ
学校に着き、教室に入ると、なんとも違和感のある空間になっていた。
テスト勉強に打ち込む人と気にせず騒ぐ人、それを注意してケンカになってる人、教室を出ていく人……騒々しいのに変わりはないけど。
「おっはよ、真奈!」
「あ、早紀。おはよう。」
席で勉強していた早紀がこっちに向かってくる。そして私の肩をガッシリつかんだ。
「早紀?」
「あのね、真奈には小学校からの親友として幸せになってほしい。」
「は?」
「だから本当はあれこれ聞きたいけど優しく見守るから!でも忘れないで。私は何があっても真奈の味方だし、相談ならいつでものるからね!」
「…なんの話?」
早紀は“いいのいいの、分かってるから”と手を振り席に戻っていった。
「いや、こっちが分からないんだけど!!」
その言葉は虚しく、自己完結した親友の耳には入らなかった。
テストが近づく中で違和感を増していく教室の中で呆然とする人になっていた私に、遅刻ギリギリに飛び込んだ人がウインクをした。
「ありさ…」
「大丈夫、幸せになれるよ~!私もついてるし~!」
「ごめん、その考えになるまでの説明して?」
“いいのいいの、分かってるから~”と、斜め後ろの席につくありさ。
「…そのセリフ、言う決まりなの?てか、私が!」
その続きはチャイムにかき消された。
テスト勉強に打ち込む人と気にせず騒ぐ人、それを注意してケンカになってる人、教室を出ていく人……騒々しいのに変わりはないけど。
「おっはよ、真奈!」
「あ、早紀。おはよう。」
席で勉強していた早紀がこっちに向かってくる。そして私の肩をガッシリつかんだ。
「早紀?」
「あのね、真奈には小学校からの親友として幸せになってほしい。」
「は?」
「だから本当はあれこれ聞きたいけど優しく見守るから!でも忘れないで。私は何があっても真奈の味方だし、相談ならいつでものるからね!」
「…なんの話?」
早紀は“いいのいいの、分かってるから”と手を振り席に戻っていった。
「いや、こっちが分からないんだけど!!」
その言葉は虚しく、自己完結した親友の耳には入らなかった。
テストが近づく中で違和感を増していく教室の中で呆然とする人になっていた私に、遅刻ギリギリに飛び込んだ人がウインクをした。
「ありさ…」
「大丈夫、幸せになれるよ~!私もついてるし~!」
「ごめん、その考えになるまでの説明して?」
“いいのいいの、分かってるから~”と、斜め後ろの席につくありさ。
「…そのセリフ、言う決まりなの?てか、私が!」
その続きはチャイムにかき消された。