パパは幼なじみ
もんもんとしたまま授業を受け、やっときたお昼休み。いつもの3人での昼食。
逆にこっちがいろいろと聞きたいことあるのに…

「あのさ、朝のことだけど…」
「ねぇ、来週のテストだけど、最後の日のテストの後にゴミ拾いやるじゃん?」


……おい!
早紀が話をそらした。


「ボランティア~?やだよね~」
「うん、やだよね、1人だけ分かんないのってさ。だから朝の話の…」
「あれさ、うちらC組と隣のD組、合同らしいよ」


……だから!
ありさのセリフに合わせたが、また早紀がそらした。


「それって、あっきと一緒だよ~!」
「そのあっきと何かあったんでしょ?徹くんみたいに。だから朝…」
「マジかぁ」


……いい加減に


「マジだよ~!」
「真面目に話聞いてくれないっ!?」

とうとう大きい声が出てしまった。昨日まではこの話に触れないでほしかったのに、今はその話がしたい。
昨日までと打って変わった朝の態度、まずはその理由が知りたい。


「どうしたの、真奈。徹くんの話だったらもういいよ?見守るって決めたし。」
「あんなにしつこく知りたがっていた2人が、こんな簡単に引くわけない。誰から何を聞いたの?教えて」

2人は顔を見合わせ、早紀が口を開いた。

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