パパは幼なじみ
あの日の徹くんの話は、長かったけど、聞き入ってしまった。
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「じゃあ理由教えて。」
「くだらないかもしれないけど…」
オレンジジュースを一口飲むと、徹くんは口ごもりながらも話し始めた。
「僕と明正とありさは幼稚園時代からの幼なじ みっていうのはもう知ってるよね?あの頃は明 正ともすごく仲が良かった。でも僕は…僕は明正を傷つけた。」
「傷つけた…?」
「この話は、ありさには言わないでほしい」
「わ、分かった」
確認をした後、徹くんはまた口を開いた。
「小学校にあがる前の年の冬のことなんだ。僕たちは3人で、近所の公園で雪遊びしてた。その年は、少しだけど珍しく雪が積もってさ。すごくはしゃいでた。」
───────────────────
「雪だるまとか作れねぇかな~?」
「無理だよ、明正。だって雪、少ないもん」
「あっき、とおるん!雪うさぎなら作れる かもよ~!」
「お!作ろうぜ!」
「待ってて~!」
明正に賛成されて、ありさは嬉しそうに材
料を探しにいった。僕たちはその様子をベ
ンチに座って見てた。その時、明正が唐突
に言った。
「俺さ、お前たちと同じ小学校には行けな い。父ちゃんの仕事で大阪に行くんだ。」
「えっ…そんな、急に…」
びっくりした。ずっと3人一緒だと思って
たから。でも、次の言葉にもっと驚いた。
「だからその前に、ありさに好きって言う んだ。」
「……えっ!?明正、ありさちゃんのこと…」
「へへっ、ずっと好きだったんだ。徹のこ
とも好きだけど、その好きとは違うんだ」
明正は少し照れながら話した。
「大阪行くけどさ、必ず戻ってくる。それ
までありさには待っててほしいから、好 きって言うんだ。」
「いつ…言うの?」
「引っ越す日。だからまだだ!」
「ねぇ~!いい葉っぱあった~!!」
ありさが戻ってきて、その話は一旦終わっ た。
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「じゃあ理由教えて。」
「くだらないかもしれないけど…」
オレンジジュースを一口飲むと、徹くんは口ごもりながらも話し始めた。
「僕と明正とありさは幼稚園時代からの幼なじ みっていうのはもう知ってるよね?あの頃は明 正ともすごく仲が良かった。でも僕は…僕は明正を傷つけた。」
「傷つけた…?」
「この話は、ありさには言わないでほしい」
「わ、分かった」
確認をした後、徹くんはまた口を開いた。
「小学校にあがる前の年の冬のことなんだ。僕たちは3人で、近所の公園で雪遊びしてた。その年は、少しだけど珍しく雪が積もってさ。すごくはしゃいでた。」
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「雪だるまとか作れねぇかな~?」
「無理だよ、明正。だって雪、少ないもん」
「あっき、とおるん!雪うさぎなら作れる かもよ~!」
「お!作ろうぜ!」
「待ってて~!」
明正に賛成されて、ありさは嬉しそうに材
料を探しにいった。僕たちはその様子をベ
ンチに座って見てた。その時、明正が唐突
に言った。
「俺さ、お前たちと同じ小学校には行けな い。父ちゃんの仕事で大阪に行くんだ。」
「えっ…そんな、急に…」
びっくりした。ずっと3人一緒だと思って
たから。でも、次の言葉にもっと驚いた。
「だからその前に、ありさに好きって言う んだ。」
「……えっ!?明正、ありさちゃんのこと…」
「へへっ、ずっと好きだったんだ。徹のこ
とも好きだけど、その好きとは違うんだ」
明正は少し照れながら話した。
「大阪行くけどさ、必ず戻ってくる。それ
までありさには待っててほしいから、好 きって言うんだ。」
「いつ…言うの?」
「引っ越す日。だからまだだ!」
「ねぇ~!いい葉っぱあった~!!」
ありさが戻ってきて、その話は一旦終わっ た。
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