まだあなたが好きみたい

(もう終わったことだから)


己に言い聞かせる。

そう、もうすべて終わったこと。

あとは、性格上、このしぶとく居残るであろう煮え切らない感情を持て余し、自然と絶えてくれる日を待つのだ。

途方もないこと。

だがもうそれを燃やすこともない。

そうすればいずれその日は訪れる。


(……よし!)


俄然、木野村の励ましパーティに意欲が湧いてきた。

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