不思議ちゃんとイケメンさん
…それと、あの王子様さんとはいまだに会ってません。
本当にこの学園だったのですかね?
でも考えるの面倒だからサティを抱いて寝るです
「サティ、おやすみ…」
ガラララララララッ
突然扉が開く音。
私は気にせず眠るですよ
カツカツカツカッ
なんだか足音がこちらに向かってくるですよ
けれど眠たいので起きないです。
「ねぇ…!」
…呼ばれた気が
するけど寝るです
「ゴスロリちゃん!」
がたっ
思わず起きたのです。
「あ…!貴方は…」
そこにいたのは王子様さんでした。
「わぁあ…!本当に同じ高校だったんだね…!」
がしっと両手を掴まれぶんぶんふられてるです
「そ、そうですね…」
「やー、会えて嬉しいよ!あ、俺叶野遊稀!宜しくねっ」
にこっと微笑む王子様さん
「よ、宜しくですよ王子様さん。」
「あはははっ、王子様さん?面白ーいっなにそれ!あ、キミの名前は?」
そ、そんなわくわくした目で見られても私は普通の名前なのに…ですよ
「わ、私は神藍ちる…です。」
「ちるちゃん?了解!覚えたよっ」
「そ、それはよかったですよ。王子様さん」
「王子様さん呼びやめてよーっ、俺は遊稀だから!遊稀って呼んでねちるちゃんっ」
…天使のほほえみ
「ゆ、遊稀くん…」
「ん、合格!」
あ、チャイムが鳴った
「あ、やば!教室戻らなきゃっ。ちるちゃん、またね!」
そういって去ったのですよ。
これが遊稀くんとの出会いです。