不思議ちゃんとイケメンさん
きいろのうさぎのぬいぐるみ
今日は移動教室があるです
当然、一人ですよ
もういいですよ…
遊稀くんに絡まれる前にはやく廊下にでるですよ
…迷ったわ
学園の敷地……
ねぇ、サティ本当ここは…
「サティ…!?」
サティがいないわ…!どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
「サティ…!どこ、サティ」
いくら捜索しても見つからず
「サティ……」
「あ、の……神藍さん」
「………何」
「…へ?あれ、貴女神藍さん…?」
「…そうだけど。」
何なのかしら、この女
いかにもとろくさそうな顔して、見てて苛々するわ
「何、用件を言ってちょうだい」
「あの…神藍さんがいつも持ってるうさぎさん、拾ったの」
あの女が持ってるのは、私のサティ…!
「ありがとう…」
受け取り抱きしめた。
…落ち着く、
「う、ううん!大丈夫だよ」
「感謝するですよ、ありがとうです」
この女の子はいい人です
私のサティ、みつけてくれたですよ
「私のこと、わかる…?」
「同じ、クラス…ですよね。」
「うん!佐伯華っていうの…!」
「佐伯さん…」
「華でいいよ!」
「…華、ちゃん?」
「うん!神藍さんはちる、だよね?」
私はこくりと頷く
「ちるちゃん!これから宜しくねっ」
お友達が出来ました。