不思議ちゃんとイケメンさん
おれんじのねこのぬいぐるみ
あのう……
この状況は、なんなのですか
保健室に
向かって休息をとろうと思っただけなのです
……なぜ、
時が戻ること二時間前
「ちーるちゃん!ねぇちるちゃんってばー、ねぇねぇ」
「遊稀くん、うるさいですよ」
「むう…ちるちゃんつんつんしすぎー!」
むぎゅっと抱きしめられる
もう日常茶飯事ですよ
…いまだに女の子の悲鳴は聞こえますが、
「もうっ、遊稀!ちるちゃん困ってるでしょ!」
頬をぷくうと膨らませてこちらに向かってきたのは華ちゃん
助かったのですよ
「なんだよ華ぁ…」
「遊稀離れてよぉ…!ちるちゃんは私のなんだから!」
そして華ちゃんも同じく抱き着いてくるのです
これも日常茶飯事
「二人とも、暑苦しいですよ」
いつものように平然と押し退け、席をたつ
「遊稀くんは教室に戻れです、華ちゃんは私保健室に行きたいのですが、道に迷いそうなので着いてきて貰ってもいいですか?」
「むう……またね、ちるちゃん」
そう言って遊稀くんは戻っていきましたです
「さぁ、ちるちゃん行こう?」
天使のような笑顔を浮かべる華ちゃん。
…ロリータが似合いそうです
「はい、保健室はどちらでしょうか」
「こっち!ちるちゃんまだ学校の敷地覚えてないのー?」
「大き過ぎて、無理です」
家もこのくらいなので、すぐ迷うというのは馬鹿にされそうなので内緒ですよ
華ちゃんに連れて来てもらって華ちゃんは教室に帰りました
少し、頭が痛いので休息をと
一時間ほど眠りました
起きました
あれ…
そして今の状況です
男の方に…抱きしめられている、ような