みんな、同じ。
そんなこんなで怒涛(?)の自己紹介と言う名のホームルームが終わり、生徒は下校の時間になった。
そういえば、朝、お母さん…がなんか言ってた。
『今日、いーちゃんのいとこが転校してくるみたい』
いとこ。
会ったこともなければ、性別も年も、顔も知らない。
いたことも、今、知ったかも。
挨拶、しておくべきだったかな。
「祈?」
「祈ちゃん、忘れ物?」
私が首を傾げると、二人も首を傾げた。
なんだか面白くて、笑った。