みんな、同じ。
帰るの、早いな。
なんて考えてたけど、私が遅かっただけなんだと思う。
少しその自転車から離れたところに、私は自分の自転車を駐めた。
私の白い自転車。
茶色のハンドルとサドル。
お気に入りの自転車。
そこから少し離れたところにある自転車。
同じく、白い自転車。
黒いハンドル、黒いサドル。
似てる、な。
そんなことを思いながら、自転車からカギを抜いて、チョコレートのような玄関のドアを開けた。
そして、いつものように出迎えられる。
と、思ってた。