みんな、同じ。
僕は、叔父さんの兄の息子にあたる。
叔父さんは、叔母さんと再婚したらしい。
だから、叔母さんとあの子が似てないのは分かる、けど。
叔父さんに似てないのは、どうなんだろう。
当然、僕とも似てない。
でも、同じ『久世』なんだ。
この家は、少し息苦しいんじゃないのかな。
あの子にとって。
叔母さんの方を見ると、目を伏せていて、手を膝の上で握りしめていた。
さっきまでの元気な叔母さんの影はなかった。
叔父さんは、平静を装ってるけど、どこか落ち着かない様子だ。
僕は、どうすればいいんだろう。