みんな、同じ。


「いーちゃん!?
大丈夫!?
け、怪我は…」

私は、のろのろと体を起こした。

その二人の後ろでお父さんが顔を覗かせていた。

みんな、何て顔をしてるんだろう。

「ごめ……な…い」

ごめんなさい。

楽しい時間を壊してしまって。

何事もなかったかのように、私は階段を下りて、その人達の元へ行った。

みんな、私を見てた。
心配そうに。

少しだけ、なんだか嬉しかった。


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