みんな、同じ。
お母さんは、申し訳なさそうに笑った。
ごめんね、といった。
私は、首を横に振った。
そしたらまた、お母さんが笑った。
「ケーキ、食べるかしら」
お母さんの言葉に、私と、久世くんと、お父さんの表情が固まった。
「真理さん、もう少し経ってから、そう、夜にでも食べないか?」
「え?
あら、そうね!
お腹、もう空いてないわよね〜」
なんだか、お母さんはすごく抜けていた。
そんなのも、あまり知らなかった気がする。
いつもとは違う夕食を終え、私はいつものように二階に向かった。