みんな、同じ。



それからは、その女の子・弥生ちゃんと登校した。

それはいつしか当たり前になっていて、特に大したことをするわけでもない。

喋ることは少なくて、でも、全く喋らないわけでもない。

でも、その空間は嫌でもなくて、気まずくもなくて、心地よかった。

しばらく漕いでると、やっぱり体はあたたまってきて、コートを着なかったのは正解だと思った。

隣で弥生ちゃんが笑ってた気がして見て見ると、不自然なくらい無表情を装っていた。

そんな弥生ちゃんに、少しだけ、ほんの少しだけ笑った。


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