みんな、同じ。



そしたら、弥生ちゃんは悔しそうにしてたけど、でも嬉しそうだった。

そんな弥生ちゃんを見て、私は嬉しくなった。

そうこうしているうちに、見慣れた制服は数多くなり、向こう側に学校が見えた。

車で送ってもらってる人もちらほらいて、そんな人たちは、友達だと思われる自転車通学組にからかわれていたけど。
それでも、なんだか微笑ましかった。

やっぱり、気のせいだった。
変わってない、何も。

今までと同じ。

「クラス替え、どうなったんだろうね」


…そう、全てが同じというわけではない。

「だ、大丈夫だよ、祈。
きっと私達、同じクラスだから、ね?」


そうだと、いいな。


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