そんなのぁたしは望んでない*
 


「うわぁぁぁぁ。あぶなぁーぃ。」



ズッドーーーン。



「うぉっっと。」


...人間だったみたいだ。


って人間みたいだった。じゃねーよ、俺。



「あっ。ごめんなさい。あの...急いでるんでぇー」



痛ってぇな。ふざけんなよ。

ってか降ってきてぶつかってきたくせに謝ることすらしねーのかよ。

誰だよ、あいつ。




...見たことないやつだった。

でもうちの学校の制服だったし、一年の赤リボンつけてたし・・・。


まぁいっか。まだ一年の2学期はじめな訳だし、
逆に全員の名前覚えてる方がすごいよな。





そんなこんなで俺らは出会った。


うん。最低最悪な出会いだ。

いつ思い出しても嫌になる。


しかし、その時は俺らが付き合うことになるなんて、知るよしもなかった。


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