子猫と私の恋物語
佐々木に抱き抱えられて歩いてしばらくすると
「ただいまぁ!」
と、佐々木が言った。
つーことは、ここが佐々木ん家か・・・
コンクリートとかでつくられてて全体的にクリーム色っぽい、どちらかというと洋風な家。
普通にフツーだな・・・。
「クロ、今日からここがあなたのうちだよ。」
そうか・・・今日からここが・・・俺のうちか・・・。
「ニャ、ミャァァン。」(今日からよろしくな。)
佐々木の部屋は二階らしく、俺を抱えて二階の佐々木の部屋らしい所に行き、扉をしめた。
すると、今まで明るかった佐々木の顔がどんどん暗くなった。
一体何があったんだ?
「クロ・・・どうしよう・・・。」
「ニャウ、ミャオ?」(何があったんだ?)
「実はね、私・・・親友の好きな人に告白されちゃったんだ・・・・・・。」
・・・そりゃ、人には相談できねーよな。
「はぁ・・・。私、本当は竜くんに告白しようとしたのに、できなかったよ・・・。」
え・・・?
俺に・・・告白・・・する・・・!?