子猫と私の恋物語



佐々木に抱き抱えられて歩いてしばらくすると



「ただいまぁ!」


と、佐々木が言った。


つーことは、ここが佐々木ん家か・・・


コンクリートとかでつくられてて全体的にクリーム色っぽい、どちらかというと洋風な家。



普通にフツーだな・・・。



「クロ、今日からここがあなたのうちだよ。」


そうか・・・今日からここが・・・俺のうちか・・・。


「ニャ、ミャァァン。」(今日からよろしくな。)



佐々木の部屋は二階らしく、俺を抱えて二階の佐々木の部屋らしい所に行き、扉をしめた。



すると、今まで明るかった佐々木の顔がどんどん暗くなった。



一体何があったんだ?



「クロ・・・どうしよう・・・。」



「ニャウ、ミャオ?」(何があったんだ?)



「実はね、私・・・親友の好きな人に告白されちゃったんだ・・・・・・。」



・・・そりゃ、人には相談できねーよな。



「はぁ・・・。私、本当は竜くんに告白しようとしたのに、できなかったよ・・・。」


え・・・?



俺に・・・告白・・・する・・・!?
< 11 / 27 >

この作品をシェア

pagetop