子猫と私の恋物語
<萌花side>
きょ、今日はなんかおかしいっ!
朝起きたらクロがいないし・・・。
竜君にあいさつしてもらえたしっ!!
竜君、笑ったし!!
あ~もう!!反則だよっ!!なに、あの笑顔っ!爽やかで、かっこよくて、かわいくて・・・
・・・もっと好きになっちゃうよ・・・。
「萌花っ・・・」
美香がそう呼ぶのと同時に、
「萌花さんっ!!」
・・・たいが君。
最悪。
タイミングわるすぎ~っ!!
「ごめんっ、美香!ちょい待ってて!!」
私はそう言って、廊下にいるたいが君の所へいった。
早く終わらせないとっ!!
「何?たいがくん・・・?」
「・・・萌花さん・・・。ごめんなさいっ!萌花さんの気持ち考えずに、あんなことっ!!」
たいが君は、本当にすまなさそうにして下を向いている。
「いいよっ!!たいが君、全然悪い訳じゃないしっ!!」
「や、でも。萌花さん・・・竜が好きなんでしょ・・・?」
えっ・・・ええっ!!
「なんで知ってるの!?」
私は本当に驚いた。
「え・・・そんなの、見てればわかるよ?」
えええ~~~っ!!
私、そんなに分かりやすいのぉ~っ!!