子猫と私の恋物語
<竜side>
くそ、面倒な奴に目をつけられた。
林道 すみれ。
あいつも俺と同じ魔法族で
・・・・・・俺の許嫁だ。
あいつ嫉妬深いから、萌花に何するか・・・。
今まで、あいつに目をつけられた女子は、必ず転校した。
今までは、それでも良かった。
別に興味もねえし。
でも、萌花は違う。
あいつは、なんでか知らねぇけど、守ってやりたい。
「あれ、竜君どうかした?」
萌花の声で、俺は我にかえった。
こいつに余計な心配させる訳にはいかねぇ。
「・・・別に。」
とりあえず、すみれに言っとこう。
あいつ、呪いだけは俺よりうまいから、あぶねぇんだよな。
そんな事を考えていた矢先。
「竜くうん。すみれとおんなじはんになろう?」
萌花達はもういない。
「なるわけねぇだろ、黙れ。」
俺が睨みながら言うと、
「は?許嫁なんだから、当然でしょ?」
本性現しやがったな。
こいつは、いつもはぶりっこ、自分の思い通りにいかないとこうなるんだ。
でも、こいつの脅しに負けたら、萌花が・・・。
・・・だから、俺は、こいつと同じ班になる訳にはいかねぇ。
・・・・・・萌花を守るために。