子猫と私の恋物語
「おーい、皆、班決まったなあ?」
先生の声が教室に響く。
すみれも班決まったらしい。
すみれと同じ班の奴、ご愁傷様。
キーンコーンカーンコーン
「これで授業を終わる。号令っ!」
「起立ー。ありがとうございましたー。」
やっと終わった。
面倒だな、授業なんて。
言っちゃ悪いけど、俺は魔法使わなくても、勉強も運動も完璧。
授業なんてお遊びだ。
ただ、当たり前にできることを復習してるだけ。
そんな事を考えながら、窓の外の小鳥を見つめ、
(逃げてぇな・・・)
と思っていたら、
「りゅ、りゅりゅっ!竜君っ!あっあのっ、おっ、同じ班っよろしくねっ!」
顔を真っ赤にしながら、何語かわからない言葉を発する萌花。
「は?・・・何つった?」
「あ、ごめん・・・。ええっと・・・、こっ、これからよろしくっ!」
これだけ言って、あっと言う間に走り去った。
「なんだ、あいつ。」
俺はそう呟き、微かに笑った。