子猫と私の恋物語
私と美香は教室についた。
教室に戻っても、あの事が気になって
授業なんか上の空。
『萌花・・・好きだ・・・。』
『私、たいがくんが好きなんだ。』
2つの言葉が頭の中でぐるぐるまわる。
私、どうしたらいいんだろ。
これから、美香とたいがくんと・・・・・・
どう接していけばいいんだろ?
愛想笑いをずっと、続けていけばいいのかな。
そうすれば、きっと二人も。
私も
幸せに、暮らしていけるよね。
だし、こんなことぐだぐだと考えてても何も始まらないし。
「よし、頑張ろう」
そして私は気合いをいれて授業にとりくんだ。
授業が終わり、私はカタツムリみたいにのろのろ帰る準備をした。
あのあと気合いを入れてみたけど、やっぱり授業のことも忘れて美香とたいがくんのことばっかり。
「はぁ・・・。疲れた・・・。」
いつもは美香と一緒に帰るけど、あんな事があったから美香に頼んで今日は一人で帰る。
そして、夕方。
私が学校の外に出て家に帰ろうとしたとき・・・・・・
とある道路で、猫の鳴き声がした。
「ミャアオ。」
この時の私はまだ知らなかった。
この猫の鳴き声が、これからの私の運命を大きく変える事なんて。