ヲタクですが…何か?

ドンッ

『…っすみませ』

「ん」まで言わせてくれなくて

遮られた。

「あっれー?昨日のこじゃね??
確かさあ、あのあれあれーえっとー」

ぶつかったのは、ギャル五人の集団

香水くさい…。

『すみませんでした。』

そう言って、さっさと去ろうとすると

グッ

力強く掴まれた。


「おい、ちょっとまてよ!」

しつこいですな。

『は、はい…?』

地味に怖いな。

2、3歩あとずさる。

「あたし、足怪我したんだけど」

『あ、はい、絆創膏。
これ、295円で安くて、貴方達が
メイクする時にでも使えますから。
どうぞ、お使いください』

「そういう意味じゃねぇよ」

『じゃ、なんですか。』

「金払えよ」

2日目で絡まれるとか
まじで、乙(おつ)!!!

『おーかーねー?
擦り傷ですよね?どこに金払うんすか?病院行って擦り傷で、絆創膏貼ってもらって金払えっていう病院あるんすか?』

どんどんイラついてきた私は
大好きなキャラの真似をしてみる。

イラついた時は、フッ

真似に限る!!素を出すとなんていうか

…うん。

「は、はあ!?血がダラダラ。
歩けないよー。」

『タイツ履いてるじゃないですか。
しみてませんよ。』

嘘下手くそ!!

「は、はあ!?とりあえず
金払えや!!!!」

『声でかいです。鼓膜破れたら
それこそ、金払えや!ですよ。』

「もももう、いこ!」

そう言ってぞろぞろと学校に
向かって行く。
てか、女の子いたんだ。

はあ、本当疲れた。

何しに、朝も絡まれないと…

私が地味だから?ブスだから?
しってるっつーの!!

なーんつって。

まっ、いきますかぁ。

そう言って向かった。






< 53 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop