学園王子の裏の顔

美優side








自己紹介が終わったらもう帰ってもいいって

言われて帰ってきた



「ただいま」


「おかえり」

リビングに行けば迎えてくれるのは

お母さんと……


「ワンワンッ!!」

「モカ~!!」

私の足元に駆け寄ってくる

私の相棒の茶色のトイプードルのモカ


「もう少しでお父さん帰ってくるから

それまでゆっくりしてなさい」


「はーい」

キッチンから聞こえてきた声に答えて

モカを抱っこして2階に上がる



部屋でモカをおろしてベッドへダイブすると

モカも上手にベッドの上に上がってくる




「ねぇ、モカ」


黒目の大きな瞳てみつめてくるモカ


「私さ、王子様と同じクラスになったの

とってもね、カッコいいんだ」


クゥ?ってモカの声が遠くで聞こえた気がして


「いい1年になるといいな……」


それを最後に私は夢の中に落ちていった

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