林檎姫は恋をした。



俺は食堂のドアを開けた


そこにはやっぱり姫がいた


『あ、クロさん。鏡から脱出ですか??』


「いや…、奥様が出してくれて…」


『え!お義母様が??!!』


「えぇ、まぁ…」


姫が驚いてるようにこっちだって驚いてる


『今日はアップルパイを焼いたの。
 召し上がって?』


「いえ、俺は召使いですので…」


俺は遠慮するのが当たり前。

召使いだから


『いいから!!』


姫は俺にぐいっと皿を渡した……
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