林檎姫は恋をした。



『そう……………ですか』


その瞬間、彼女の目から涙が落ちた。


(なんで…………?)


『ご、ごめんなさいっ!

…………死んでしまった彼に似ていたものですから……』


「…………いや」


………なんとなく、分かった。


この人は殺してない。


…………僕の思い込みか。


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