林檎姫は恋をした。



けど………、この人を殺さないと僕の役目は果たせない。


全ては奥様のため…………だけど。


「すいません………、また来ていいですか?」


『え…?』


また、殺すために……なんて思ってない。


単純に彼女に会いたい。


けど、今は出直したい。


ただそんな気持ちなだけだ。


彼女はその後、優しく微笑んで


『えぇ………』


と言った。


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