林檎姫は恋をした。
白は白雪に……………する。
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「ただいま、戻りました」
小さい声でそう、呟いた。
『どう?白雪を殺せた?』
殺せた、か………。
僕は本当に出来損ないだな、なんて。
すいません、殺せないと思います。
「いえ…………、今日は様子だけまず」
『へぇ………?まぁ、いいわ』
奥様は諦めたように僕に背を向けた。
多分、何も気づけてない。