小さな死神
10分後・・・
ヴェスパから降り立ったさえこは、一つ伸びをした。
「う~ん・・・ここもあんまり変わり映えしないなぁ~。」
確かに。10年ほど前からあるスーパーだが、壁は煤け始めてきていて、最近少し離れた処に出来た大手のスーパーに押されていた。
「ぼちぼちペンキぬりかえないとなぁ・・・けど、昔っからの客は例のマックスなんとかには行かないんじゃねぇ?・・・八百屋だった頃からの付き合いだろうから。」
客は結構、老人が多い。社長の笑った顔の巨大な看板がなんだか白々しく見える。
さえこは携帯を見ながら答えた。時刻は2時を少し回ったとこ。
「あたしはこの店好きだよ。スーパーなのにまけてくれるし(^-^)
さ!ちょうどいい時間だから中を回ってみよ。」
「普通スーパーで値切るかよ!おい!ちょっと待てよ!お~い!」
さえこは既に入り口の自動ドアの前だった。
店内はちょうど混む時間と混む時間の合間なので、閑散中。
無言で店内を徘徊しているさえこ。ポテトチップスを一つ籠に入れた。それから缶コーヒー。
「おまえさぁ~そんなんばっか食ってると豚になるぞぉ。」
「いいの。あんたが払える程度のを吟味しながら買ってるんだから。」
「え?俺が?・・・俺が払うのかよ!」
既にさえこは次の通りに移動していた。
ヴェスパから降り立ったさえこは、一つ伸びをした。
「う~ん・・・ここもあんまり変わり映えしないなぁ~。」
確かに。10年ほど前からあるスーパーだが、壁は煤け始めてきていて、最近少し離れた処に出来た大手のスーパーに押されていた。
「ぼちぼちペンキぬりかえないとなぁ・・・けど、昔っからの客は例のマックスなんとかには行かないんじゃねぇ?・・・八百屋だった頃からの付き合いだろうから。」
客は結構、老人が多い。社長の笑った顔の巨大な看板がなんだか白々しく見える。
さえこは携帯を見ながら答えた。時刻は2時を少し回ったとこ。
「あたしはこの店好きだよ。スーパーなのにまけてくれるし(^-^)
さ!ちょうどいい時間だから中を回ってみよ。」
「普通スーパーで値切るかよ!おい!ちょっと待てよ!お~い!」
さえこは既に入り口の自動ドアの前だった。
店内はちょうど混む時間と混む時間の合間なので、閑散中。
無言で店内を徘徊しているさえこ。ポテトチップスを一つ籠に入れた。それから缶コーヒー。
「おまえさぁ~そんなんばっか食ってると豚になるぞぉ。」
「いいの。あんたが払える程度のを吟味しながら買ってるんだから。」
「え?俺が?・・・俺が払うのかよ!」
既にさえこは次の通りに移動していた。