小さな死神
分後。
「由香だったよ。やってないって。・・・どうして自分がやったなんて言ったの?って聞いたけど、それに付いては何も答えないんだ。何度聞いてもね。それから学校辞めるって。退学になる前に。」
「警察は何を摑んだんだろうか?でなきゃ釈放なんてしないだろ?」
「そうだよね?・・・やっぱ悪戯電話かな?」
「後はさえこの調査次第だな?」
「わかったぁ~。」
なぜか上機嫌なさえこ。
しかし、さえこはどんな情報源があるんだろうか?謎が多い女だなぁ~・・・。

さえこは由香の家に向かっていた。
やはり直接聞いたほうが・・・あら?
さえこは目を疑った。由香の家の前には黒山の人だかり・・・。TVカメラがあるからTV局の様だ。
野次馬も多数。
見覚えのある顔が・・・こっちを見た。
「あのぉ!貴方はこの家の子?」
「ちっ違います!」
あっと言う間に取り囲まれた。
「友達でしょ?ちょっとお話を聞かせてください。」
「だから知らないって!」

ふおぉ~参ったぁ・・・
ほんと暇な奴ら!
無理やり振り切ってきちゃった。けどどうしよう・・・あれじゃ家に近づくのも無理だよ。
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