小さな死神

驚愕の真実

加奈は、あたしは小学生に入る少し前に生まれたんだ。けど未熟児だったんだ。
あたしのほんとのお母さんとお父さんは、加奈を可愛がったんだ。それこそ、なんだっけ?・・溺愛って感じ。
あたしは子供だったから、それが悔しくて・・・見えないとこで叩いたりつねったり。
小さい子ってそうじゃない?なんか親を取られたって思ったんだ。
親たちは薄々気付いてたけど、ほっとけば無くなるって思ってたらしい。
けど、あたしは妹をいじめ続けてたんだ。
お父さんもお母さんも妹を我儘放題させていたんだ。ずっとね。
けど、あたしが小6になったら加奈は同じ小学校に入学してきて、今度は同じクラスの子らがいじめ始めたんだ。加奈は反撃しないから。
あたしはそれを知ってたけど、いい気味だって何もしなかった。だって、あたしがしたい事を勝手にやってくれるんだもん。
津上さん。何か飲みたいな。」
由香は少し話しだしておちついてきたのか。
津上は冷蔵庫を開けた。ビールが2本。後、ダイエットコーラか1ダース。最近、腹が少し。
コーラを3缶。
「ダイエットかぁ・・・。仕方ないなぁ。」
「あたしはビールが・・・コーラでいいです。けどビンがいいんだけどなぁ。」
「あのねぁ・・・今時ビン入りコーラなんてボーリング場くらいにしかないぜ。」
さえこは諦めて缶を開けた。
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