小さな死神
「くそうるせぇ!だれだぁ!」
最大音量で鳴り響く携帯にまどろみを破られた。
携帯の小窓には『着信 さえこ』・・・やっぱり。絶対掛けてくるって思ってた。
「もしも~し」
「あんた!寝てたでしょ?もう11時だぞぉ!つかどうなってる訳ぇ?由香のママが死んだって知ってるわよね?それで町中大騒ぎなんだけど・・・
犯人はストーカー説まで出てるし。近所じゃそんな噂ばっか。」
着メロ並みにうるさいさえこの大声は後半囁きに変わった。
「またストーカーかよ。俺は関係ないから。
朝っぱらから刑事にたたき起こされて、おまけに仕事は無くなるし。踏んだり蹴ったりだよ。」
「刑事が来たの?よく逮捕されなかったね。まぁあんたじゃ悪い事できそうに無いけどね。」
「逮捕ってあのさぁ、なんでそんなに嬉しそうなんだ?」
「だって凄いじゃん!あたしも無関係じゃないじゃん。事件の渦中の人だい!うわい!」
「お前なぁ、おかしいんじゃねーの?まんざら知らない仲じゃねぇ人が殺されたってのに、はしゃいでる場合かよ。」
「・・・そっそうだね。
ねぇ、警察はなんて?」
「まだなんも摑んでないって感じだな、ありゃ。つかお前よく事件の事分かったなぁ?」
「ついさっき由香から電話きて、あたしびっくりしたんだ。」
「由香から?いくら継母だって・・・そうか。」
「こんなちっちゃな町じゃ殺人事件なんて滅多に起こらないし。由香も嫌ってたけど、一応親だしね。
警察で色々聞かれて参ったって。今からまた事情聴取だって。」
「へ?参ったってそれだけかよ・・・」
「今時の子はそんなもんだよ。ドライっていうより、関係ないって事かな?
でさ、今から会おうよ。」
最大音量で鳴り響く携帯にまどろみを破られた。
携帯の小窓には『着信 さえこ』・・・やっぱり。絶対掛けてくるって思ってた。
「もしも~し」
「あんた!寝てたでしょ?もう11時だぞぉ!つかどうなってる訳ぇ?由香のママが死んだって知ってるわよね?それで町中大騒ぎなんだけど・・・
犯人はストーカー説まで出てるし。近所じゃそんな噂ばっか。」
着メロ並みにうるさいさえこの大声は後半囁きに変わった。
「またストーカーかよ。俺は関係ないから。
朝っぱらから刑事にたたき起こされて、おまけに仕事は無くなるし。踏んだり蹴ったりだよ。」
「刑事が来たの?よく逮捕されなかったね。まぁあんたじゃ悪い事できそうに無いけどね。」
「逮捕ってあのさぁ、なんでそんなに嬉しそうなんだ?」
「だって凄いじゃん!あたしも無関係じゃないじゃん。事件の渦中の人だい!うわい!」
「お前なぁ、おかしいんじゃねーの?まんざら知らない仲じゃねぇ人が殺されたってのに、はしゃいでる場合かよ。」
「・・・そっそうだね。
ねぇ、警察はなんて?」
「まだなんも摑んでないって感じだな、ありゃ。つかお前よく事件の事分かったなぁ?」
「ついさっき由香から電話きて、あたしびっくりしたんだ。」
「由香から?いくら継母だって・・・そうか。」
「こんなちっちゃな町じゃ殺人事件なんて滅多に起こらないし。由香も嫌ってたけど、一応親だしね。
警察で色々聞かれて参ったって。今からまた事情聴取だって。」
「へ?参ったってそれだけかよ・・・」
「今時の子はそんなもんだよ。ドライっていうより、関係ないって事かな?
でさ、今から会おうよ。」