ちっぽけな奇跡のはなし
巴菜は急いでシャルへと向かい、
いつものようにカレを探したが見つからなかった。
「あれ...?」
巴菜はおばさんにカレのことを聞いてみた。
「ああ!いたよ。ずっといたんだけどねえ」
おばさんはいつも2人が
座っていたイスを見た。
「そうですか...
あの、じゃあミルクティーを1つ。
わたしも待ってみます」
「はいはい。じゃあ、座って
待っててちょうだいね」
いつもの席に座る。
「どこいったんだろう」
窓の外を見てみたりするが、カレが見つかることもなかった。