ちっぽけな奇跡のはなし


そのまま、閉店時間まで待ってみたが
カレが帰ってくることはなかった。



「あの、すみません」


おばさんにカレに伝言を頼むことにした。



「明日もしカレがここに来たら、わたしは
用事が出来てこられなくなったって伝えてもらえますか?」


「ええ、わかったわ」


「ありがとうございます」


巴菜はそう言うと、シャルをあとにした。




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