ちっぽけな奇跡のはなし




「悪い。待たせたな」


「いいよ、じゃ行こっか」



2人で店から出ると、
何か配っている人がいた。

前を通りかかると、声をかけられた。


「はーい。カップルさんにはクレープ割引券
をおくばりしていまーす」


ちょうど巴菜に渡される。



「いや、私達カップルじゃ」


「あ、もらいます」


横から健太の手が伸びてきて、巴菜の手から
引ったくった。




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