ちっぽけな奇跡のはなし



「悪いよ!わたし何にも」


巴菜が返そうとするが、健太に押し返された。



「こんなの男の俺がもらっても、困るだけだ。お前、欲しそうに見てたし。
何かお礼がしたかったから」


「ごめん...
ありがとう」


これ以上何か言うのも、失礼かと思い
引き下がった。



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