ちっぽけな奇跡のはなし




カレの声が聞こえた気がしたけど、
もう止まれなかった。



部屋に駆け込むと、ベッドに倒れこんだ。



「もう、なんで...」


カレの寂しそうな笑顔が頭によぎる。



どうしてあんな寂しそうな顔で

どうして気持ちを我慢するの?


どうして...


神様。どうかカレに幸せを。






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