ちっぽけな奇跡のはなし




「大丈夫。

僕は僕の幸せを、人生を掴むよ。
だから、必ず巴菜のもとへ行く。


僕の幸せは巴菜と一緒にいることだから」



「うん...」



「泣かないでよ。キミに泣かれるのは
弱いんだ」



カレは巴菜に近付いて、涙を拭こうとしたが
カレの指を通り抜けて涙は止めどなく
流れていく。




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