ちっぽけな奇跡のはなし


「うるさい!巴菜は声がデカいのよ!」


隣から、親友のすみれが頭を叩いた。



「こんなムシムシした天気に、イライラしたテンション。
そこに、あんたのデカい声ときたら
もー!ヒステリックになるわ」


「うう〜、ごめんなさい」


巴菜は叩かれた頭を撫でながら、唇をとんがらせた。



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