ちっぽけな奇跡のはなし



「はあ?」

「ご、ごめん!
何の為に来たか、忘れちゃった!
じ、じゃあもう行くね!」


巴菜は気まずくなり、ベンチから
腰をあげた。


「待てよ!
おい!」


後ろで、健太の声が聞こえたが
気にせず走りだした。







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